
By Joon Hyuk Lee, APAC Market Development Director, FIDO Alliance
チャレンジへようこそ
FIDO アライアンスは、初のグローバルを対象とした FIDO デベロッパーチャレンジを発表します。過去2年間、韓国で開催されたこの取組は、参加した開発者チームがFIDO標準仕様や技術を活用した魅力的で革新的なアプリケーションを披露し、大きな成功を収めました。今回、このプログラムをグローバルに展開できることを嬉しく思います。
FIDOは、2012年にアライアンスが発足して以来、長い道のりを歩んできました。ホワイトボードに描かれていたコンセプトから、現在では世界中の何十億ものコンシューマーデバイスでサポートされるコアテクノロジーになりました。現在、85%以上のブラウザがFIDO認証をサポートしており、ウェブ開発者は今こそ、パスワードによるログインをやめて、優れたユーザー体験を提供し、フィッシングやその他の種類のハッキングを防ぐFIDOのアプローチを採用すべきです。FIDO2 WebAuthn APIを利用してWebサイトやサービスにFIDO認証を導入することで、開発者コミュニティが今年どのような実装を行うのか、楽しみにしています。
我々が目指すプロジェクトについて
FIDOアライアンスは、現在の世界における技術的または社会的な課題を解決するプロジェクトを募集します。開発アイデアに制限はありませんが、Fintech、Eコマース、IoT、小売、ブロックチェーン、ゲーム、教育など、さまざまな分野でFIDO認証の実装が行われることを期待しています。前回の地域チャレンジのサンプルとしては、FIDOを使った低所得者層向けのIoTストレージサービス、FIDOを使ったドローンプラットフォーム、FIDOを使ったスマートホームセキュリティシステム、FIDOとDIDを使ったスマート健康保険証サービス、FIDOを使ったパスワードレスWiFiルーターコントロールシステムなどのプロジェクトがあります。今年のプログラムをグローバルに拡大し、技術的・社会的課題を解決する革新的なアイデアをさらに多く集めることができることを嬉しく思います。
プロセス
FIDOデベロッパー・チャレンジは、FIDO2 WebAuthn APIの実装を中心に、バーチャル形式で開催されます。この取組は、学生、個人開発者、プレシードステージのベンチャー企業のみを対象としています。
アライアンスのウェブサイトには、FIDOデベロッパーチャレンジへの参加方法に関する詳細な情報が掲載されています。下記の通り、私たちが楽しみにしているいくつかのマイルストーンをご紹介します。
- 7月初旬までに参加募集を開始します。全世界からの応募を受け、応募締切日から2週間以内に一次審査を行い、上位20チームを発表します。
- その後、FIDO2 WebAuthn APIを自社のオンラインサービスや製品に実装する20チームを募集します。
- FIDO2の実装に成功したチームは、最終評価ステップに招待され、オンラインでのプレゼンテーションとデモ、そして審査員とのQ&Aに参加します。
- 審査員により上位3チームが選出され、そのチームはAuthenticateカンファレンス(10月18日~20日、シアトル)のセッションで紹介され、優勝者にはFIDOアライアンスが費用を全額負担してカンファレンスに参加する機会が提供されます。
商品と機会
Authenticateでの公開に加え、本チャレンジの上位3チームには、FIDOメンバーからの賞品、社会的評価、初期段階の投資家のパネルとビジネスビジョンを共有するユニークな機会が与えられます。詳細は本チャレンジのウェブサイトでご覧いただけます。
FIDOがユーザーや開発者にもたらす新たな体験やメリットを考慮いただき、既成概念にとらわれない発想をしていただくことを推奨します。皆さんに幸運が訪れますよう、皆様からのご応募を心よりお待ちしております。
詳細な情報は、以下のURLをクリックしてご欄ください。
https://fidoalliance.org/fido-developer-challenge/
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