7月 1, 2020

iOSおよびMacOSにおいてFIDO認証をサポート

Andrew Shikiar, Executive Director & CMO, FIDO Alliance

AppleはWWDCで、iOSとMacOS 14に搭載されるSafariの今後のリリースで、ユーザーがWebログインにTouch IDとFace IDを利用できるようになると詳細な発表を行いました。これは、パスワードを超えて、FIDO標準に基づく暗号学的に安全な認証に移行しようとする業界の取り組みにおいて、大きな一歩を踏み出したことを示しています。

この機能は、FIDO2標準のWebAuthn(以下:Web認証) APIに基づいており、生体認証を使ってiPhoneやiPadの画面ロックを解除するのと同様の簡単な操作でWebサイトにログインできるようになります。Appleの純正Webブラウザに組み込まれているということは、すべての最新のデバイスプラットフォームがFIDOをサポートしていることを意味しており、FIDO認証を他の重要なインターネットプロトコルと同様にどこででも利用可能なものにするという私たちの目標を後押ししています。

そのために、私たちは最近、ブラウザやプラットフォーム全体でのFIDOサポートの最新の進捗状況を示す情報を提供しました。この画像(下の画像)は、Web認証に関する情報が記載されたFIDOアライアンスのWebページで閲覧可能です。

AppleがFIDOのサポートを強化して以来、過去12ヶ月ほどの間に、この図が(Appleのオペレーティングシステムが追加され)より広く、よりグリーンの部分が多くなっているのを見るのは、とても素晴らしいことでした。今日のブラウザの85%以上がFIDO認証をサポートしており、多くのサービスプロバイダーが世界中の顧客にFIDOを導入しようと積極的に取り組んでいます。

FIDOアライアンスは、たった一つのミッションに基づいて設立されました。それは、シンプルで堅牢なユーザー認証のためのオープンスタンダードを作成し、その採用を促進することで、パスワードへの依存をなくすことです。今日、私たちは、FIDOエコシステムが過去数年間取り組んできたこの大胆な目標の達成に近づいています。ありがとう、Apple!